大きな雲である。
雲は全速力で駆け抜けようとする新幹線にひっそりと寄り添い、
こちらを見つめてくる。
そしてその大きな姿を持って私を包み込もうとする。
時代は急速に進化を遂げ、様々な物が古いと言われ、そして皆は新しい概念に飛びつこうとする。
まるで私が今乗っている新幹線、現代の進化というものはまさにそんなものじゃないのだろうか。
時代は常に諸行無常である。
常に変化し形ある物は何れ崩れる。
そして、時代は常に繰り返される。
どんなに急速に時代が変わろうとも、
どんなに世界が変わろうとも、
それらはすべて、ちっぽけな一つにすぎない。
時代の変化にもがき苦しむぐらいなら、
自分の興味のある分野を研究し、楽しく技能を伸ばした方が数倍もいいのではないか。
視野を大きく持て。
まだ「時代の変化は激しい」と感じるならば、それはまだ視野が狭いのだ。
そんなことを、ふと外に見えた、偉大な雲を見て感じました。