とりあえず、ここ2,3日試行錯誤して出来たのが、
PXE を用いたネットワークブートによる、XP or Vista のインストールです。
たぶん、同様の方法を利用すればNT系のOSはすべて入れられると思います。が試していません・・。でも感覚的にいけそうな気がします。
そしてまず断っておきたいこととして
1.DOSを利用しないブートのため、9x系とかDOS を入れる方法ではない。
2.メモリをちょっと食います。
3.PXE サーバ、及びDHCP サーバ、TFTPサーバが必要となります。
ということです。
とはいっても メモリは実験機が512MBでしたので、軽々動作すると思いますし、
またPXE、DHCP、TFTPサーバはインストールする際のみ動かせばいいかと。
とりあえず、今回のケースは、
・FDDなし
・光学ドライブなし
・USBメモリ修学旅行先で紛失
という状況で、その上OSが起動しなくなると言う悲しすぎる状態になり、ネットワークブートでのインストールを行いました。
用意する物:
1.Windows PE 2.0 (Windows AIK に付属)
ダウンロード先
Windows Vista SP1 および Windows Server 2008 用の自動インストール キット (AIK)
2.Windows インストールメディア (XP, Vista 等)
3.TFTP,DHCP サーバ
Windows : TFTP server (DHCP機能も含まれています)
Linux (今回は Fedora 系の CentOS で行いました。)
パッケージ : dhcp,tftp-server
Linux の PXE で起動できる方法までの説明は、申し訳ございませんが、
LinuxのPXEを使ってWindows PEをネットワークブート – adsaria mood
等のページを参照してください。
ターゲットのPCで起動できる状態になりましたら、
ホストPC、もしくは別のPC(Windows or SMB) でインストールしたいOSのデータを共有します。
# Vista で共有を掛ける場合は、 Everyone で共有を掛けるようにすると楽です。
その後、ターゲットのPCにおいて、
net use (ドライブ名) (パス) /User:(ユーザ名) (パスワード)
を入力し、利用可能な状態にします。
Ex) コンピュータ名 “Server” で XP という名前で Everyone で共有を掛けた場合
net use D: \\Server\XP /User:Everyone *
接続完了しましたら、
インストールするOSが Vista の場合 は直接 setup.exe を。
XP の場合は bcdedit を用いてブートローダを設定した上で i386 フォルダ内の winnt32.exe を実行
Ex) Vista のインストール
D:
setup
Ex) XP のインストール
D:
I386\winnt32
XPインストールに際し、もし起動時にエラーが発生する場合は、
bootsect というツール (Vista のディスクのboot フォルダ内にある)
を用いて、 bootsect /nt52 ALL というコマンドを実行することで修復可能です。