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distcc と ccache でビルド高速化

みむらです。

複数台のマシンをお持ちの方、絶対いらっしゃいますよね。
ついでに、隅っこで寝てるとかそういうパターン、絶対ありますよね。

ということで、そういうマシンをコンパイルの際に利用して、是非とも効率よくパワーを使いましょう。

ついでに、ccache を有効にして、キャッシュしましょうという、そんなお話。

追記ですが、 Mac OS X にはこれがなにやら、標準で入っているそうです。
Mac マシンを大量にお持ちの方は、是非ともやってみるといいんじゃないでしょうか!


ということで、カーネルを並列ビルドすることを例にして、使い方。 (Linux Mint 12 でテストしてます。)

 

1.distcc と ccache をインストール。

$ sudo aptitude install distcc ccache

 

2./etc/default/distcc を修正する。

$ sudo vim /etc/default/distcc

# 書き換えるのは下記3点

# 動作を許可させる
STARTDISTCC="false" -> STARTDISTCC="true"

# 接続可能ホストを設定する。
ALLOWEDNETS="127.0.0.1" -> ALLOWEDNETS="192.168.1.0/24"

# リスナとなる NIC の IP アドレスを入力
LISTENER="127.0.0.1" -> LISTENER="192.168.1.200"

 

3. distcc を起動する。

$ sudo service distcc start

 

4. (操作マシン側にて) 接続先のホストを、 DISTCC_HOSTS に設定

(例 192.168.1.200 と 192.168.1.201 が処理マシンだった場合 )

$ export DISTCC_HOSTS="localhost 192.168.1.200 192.168.1.201"

 

5.ビルド

# configure を行う場合
$ CC="ccache distcc gcc" CXX="ccache distcc g++" ./configure

# make を行う場合
#
# なおこの場合、物理コア数の2倍を同時実行数に指定すると、
# なんかいい感じらしいです。
#
# http://distcc.googlecode.com/svn/trunk/doc/web/faq.html
#
# 今回の場合は、各ノードに 4スレッドの CPU が乗っていて、
# 自分と、それ以外の2台のマシンがあると仮定。
#

$ make -j 24 CC="ccache distcc gcc" CXX="ccache distcc g++" HOSTCC="ccache distcc gcc" HOSTCXX="ccache distcc g++"

たぶん、HOSTCC と HOSTCXX の指定は、カーネルビルドの時ぐらいしかいらない気がしなくも。

ついでに、 configure で CC と CXX 指定したら、 make 時はいらなそうな。

とりあえず、自分の備忘録ってことで。メモメモ。

 

追記事項としては、

ビルド環境のコンパイラとかインクルードファイルとかは一緒にしておいた方がいいよということ。

あわせておかないと、面倒なことになるようです。

ソフト面だけ合っていれば問題なさそうなので、ハードウェア面は、プロセッサのアーキテクチャが違うとか、

そういう系を除けば大丈夫だと思います。