みむらです。
—
2013/08/29 追記
SVZ13*、VPCZ2*「AMDグラフィックスドライバーVer.9.12.5.0(Windows 8用)」アップデートプログラム
http://vcl.vaio.sony.co.jp/download/EP0000298256.html
Sony 公式で Windows 8 向けのドライバが公開されています。
特別の事情がなければ、こちらからダウンロード可能なドライバを使うのが良いかと思われます。
—
2012/11/27 追記
ドライバの改造に関して、改造先となるドライバの取得元を間違っており、
ページに書いた措置を行っても機能が実現されない状態でした。
現在は修正されております。申し訳ございません。
2012/11/29 追記
SVZ13 用の PMD に触れる機会があり、いろいろ検証を行いました。
VPCZ21 をホストとして動作させた結果として動作することは確認しましたが、
SVZ13 において動作テストをしておりませんので、なんとも。。
また、VPCZ2 系と SVZ13 系では、同一の PMD でもハードウェアID が異なるようです。
一部記事を修正し、 SVZ13 用の設定も書き加えましたが、
動作するかはわかりません。。
—
VAIO Z2 を相変わらず Windows 8 仕様にして使っておりますが、
Power Media Dock (PMD) が使えずにしょんぼりしておりました。
http://vcl.vaio.sony.co.jp/windows/8/limit.html
こちらの公式ページにも、
ドッキングステーションのアクセラレータを使用した本体ディスプレイモードは使えないだとか、
電源を切った状態以外での取り外しは出来ないだとか・・いろいろと書かれておりますが。。
いろいろとごにょごにょした結果、
このように見事使えるようになりましたので記事を書きました。
紹介する方法では、
電源投入中(稼働中)での UNLOCK ボタンによる接続解除への対応はもちろん、
Windows 8 の描画システムである WDDM 1.2 にも対応しています。
まずは、 見やすいところで Final Fantasy XIV のベンチマーク結果。
Intel GPU での描画、もしくは、 Power Media Dock でのアクセラレーションが使えない状態では
このような結果に。 ですが、 Power Media Dock をつけると、
このように。 もちろんこれは、本体側のディスプレイへ描画する設定になっております。
また、記事のはじめにも掲載しておりました、
AOC プランニング ( http://www.aocplan.com ) さんの N-Body シミュレーションを動かしますと、
このように、GPGPU 用途でも動作していることが分かります。
結果はこの辺で、ドライバのインストール方法について触れたいと思います。
なお、お約束ですが、
この方法は私が個人的に調べてまとめた物に基づいており、
公式ではないということと、これによって発生した損害については対応できません、ということ。
ただ、よりスマートにやる方法や、不足点などがあれば教えていただけたらありがたいです。
PC : VAIO VPCZ21AJ
OS : Windows 8 Pro (64bit)
作業内容について
以下で提示しております手法では、主に次のようなことを行います。
- VAIO VPCSA*, VPCSB*, VPCSE* 用に提供されている、
Windows 8 向けグラフィックドライバをダウンロード (手順 1,2) - 中の inf ファイルを修正 (手順3)
- ドライバ署名の確認を無効にした状態で起動し、デバイスマネージャよりドライバをインストールする (手順4)
文章量も長く、かなり面倒なように見えてしまうのは申し訳ないのですが、
実質的に行っている動作は上記のようなこととなりますので、
分かる方は適宜読み飛ばして実施していただけたらと思います。
1. 改造元のファイルをダウンロード
http://vcl.vaio.sony.co.jp/download/EP0000278172.html
こちらのアップデートファイルが使用できますのでダウンロードします。
すいません、上記URLが間違っておりました。
正しくは下記のURLになります。 上記URLのドライバですと動作しません。
http://vcl.vaio.sony.co.jp/download/EP0000278443.html
2. ファイルを展開する。
ダブルクリックでは展開できませんので、
http://www.legroom.net/software/uniextract#download
こちらのサイトにて公開されているソフトウェアを利用します。
ページの上の方にあります、 Download 内 “UniExtract Binary Archive” をダウンロードします。
ソフトウェアを起動し展開処理を開始しますと、このような画面が表示されて処理が進みます。
終わりますとこのように、 exe ファイルと同名のフォルダが出来、その中にファイルが格納されます。
3. inf ファイルの書き換え。
Packages –> Drivers –> Display –> W86A_INF と進み、
その中にあります、 C8147497.inf を編集します。
ファイルを内に上記のような部分がありますので、
ここを下記のように書き換えます。
"AMD Radeon(TM) HD 6470M" = ati2mtag_Vancouver_PXAI, PCI\VEN_1002&DEV_6760&SUBSYS_907B104D "AMD Radeon(TM) HD 6630M" = ati2mtag_Vancouver_PXAI, PCI\VEN_1002&DEV_6741&SUBSYS_907B104D "AMD Radeon(TM) HD 6650M" = ati2mtag_Vancouver_PXAI, PCI\VEN_1002&DEV_6740&SUBSYS_9085104D "AMD Radeon(TM) HD 6650M" = ati2mtag_Vancouver_PXAI, PCI\VEN_1002&DEV_6740&SUBSYS_9084104D "AMD Radeon(TM) HD 6650M" = ati2mtag_Vancouver_PXAI, PCI\VEN_1002&DEV_6740&SUBSYS_9084104D "AMD Radeon(TM) HD 7670M" = ati2mtag_Vancouver_PXAI, PCI\VEN_1002&DEV_6740&SUBSYS_90A5104D "AMD Radeon(TM) HD 7670M" = ati2mtag_Vancouver_PXAI, PCI\VEN_1002&DEV_6740&SUBSYS_90A5104D
2012.11.29 追記
上記の記述を修正しましたので、真下にある「書き換え後」の内容が一部異なりますがご了承ください。
書き換え後:
書き換えが完了したら保存します。
4. ドライバのインストール
ドライバの inf ファイルに署名がありませんので、
ドライバのインストールだけは「ドライバ署名の強制を無効」にした状態でシステムを起動させ、
インストールを行う必要があります。
なお、ドライバ本体は署名がされた状態になりますので、インストール後は通常の環境でそのまま使えます。
起動方法:
1. チャームを表示します。
( Win+C を押す or 画面右上もしくは右下にマウスポインタを持って行く or 右端から中央へ画面をスワイプ)
2. 「設定」を選択します。
3. 出てきたバーの一番下にある、「PC設定の変更」を選択します。
4. 左端のメニューから「全般」を選択し、右側の画面の一番下にある 「PC の起動をカスタマイズする」内にある「今すぐ再起動する」を選択します。
5. 「トラブルシューティング」を選択します。
6. 「詳細オプション」を選択します。
7. 「スタートアップ設定」を選択します。
8.「再起動」 を選択します。
9. 再起動後、スタートアップ設定の画面が出ますので、 キーボードの 「7」 を押します。
セットアップ方法:
1. setup.exe を実行します。 (再起動前に展開したドライバの setup.exe を普通に起動します。
2. セットアップウィザードに従い、セットアップを進めます。
上に示しますような画面が出てくるかと思いますので、次へを押して進めます。
また、セットアップ中、高速かカスタムかを聞かれた際は、「高速」を選びますと楽かと思います。
3. デバイスマネージャを起動します。
(エクスプローラを表示 –> 「コンピュータ」を右クリック –> 「管理」をクリック –> デバイスマネージャ)
4. 「ディスプレイアダプタ」 内 「AMD Radeon HD…」を右クリックし、「ドライバソフトウェアの更新」を選択します。
5. 2つめの項目である 「コンピュータを参照してドライバーソフトウェアを…」を選択します。
6. 2つめの項目である 「コンピュータ上のデバイスドライバー..」を選択します。
7. 「ディスクの使用」 をクリック –> 「参照」をクリック し、先ほど編集した inf ファイル を開きます。
8. 「AMD Radeon(TM) HD 6650M」を選択し、「次へ」をクリックします。
9. 途中、警告のダイアログが表示された際は、「このドライバーソフトウェアをインストールします」を選択します。
インストールが完了しましたら、再起動してください。
デバイスマネージャ上ではこのように、
正常に認識されていることが確認できます。
あとは、 Power Media Dock の有無での性能チェックをすれば、
正常に動作しているかどうかが確認できるかと思います。
2012/11/26 追記:
2ch の方にちょろっと書いたのですが、Catalyst Control Center が
デスクトップ上において右クリックした際のメニューに追加されない / 追加されていてもクリックしても起動しない
という現象が発生することがあります。
・・・私の環境においても、インストーラの画面に Catalyst Control Center が出て来ず、
なんだかなーという状態になっていたりします。
あまりきれいな解決法ではないのですが、
使えるようにするために下記の方法で動作することを確認しています。
1. setup.exe を起動して「アンインストール」する。
2. コントロールパネルから “AMD Catalyst Install Manager” を削除する。
3. Packages\Apps\CCC2\Core-Static-Net4\ccc-core-static.msi を起動してインストール。
4. Packages\Apps\CCC2\ 以下のファイルを順次インストール。
5. Packages\Apps 以下のうち、
CIM ディレクトリと DotNet4Client 以外のフォルダ内のファイルを順次インストール。
とてつもなくスマートじゃないので、上記の本文を書き換えるのはなんだかなーと思っていたりしますが、
このコントロールパネルが使えないと、 AMD XGP の設定 (グラフィックアクセラレーションを、ノートPC の映像出力の支援に使うのか、外部出力の支援に使うのかの切り替え)が出来ませんので、
早いうちに、スマートにインストールが出来る方法を見つけられたらと考えております。
ピンバック: VAIO ZのWindows8化 | 一身独立して、一国独立す。
ピンバック: とあるHPの禁書目録Blog
我が使っているモデルはVPCSB4AJですけど、SPEEDモードに切り替えるのはできないです。この文章はその問題を解決できるでしょうか。
コメント失礼いたします。
上記の手順で「2. ファイルを展開する。」がうまく出来ず、
Driverのフォルダが展開できません。
「UniExtract Binary Archive」を展開し、中にある
「UniExtract.exe」を使用したのですが、何か特殊な方法があるのでしょうか。
8年も前の内容に答えて頂けるか不安ですが、頼るところが他にないので書き込みさせて頂きます。
以上、よろしくお願いいたします。
> VaioWin10化 様
こちら確認いたしましたが、
確かにインストーラのプログラムが変わっており、
Universal Extractor では展開できないようになっていることを確認いたしました。
当該機を今持っておりませんので確認ができないのですが、
もしインストーラのファイルをダブルクリックして展開処理が正常に行われる場合でしたら
C:\ProgramData\Sony Corporation 以下(もしくは C:\ProgramData 以下の似たような名前のフォルダ)にファイルが展開されるかと思われますので、
展開されたファイルを別のディレクトリにコピーし、続きの作業を行っていただければと思います。
手元で検証できていないため、パスが違う・動かない等ありましたらお教えいただけますでしょうか。
> あきは 様
VPCSB4AJ の SPEED モードの切り替えに関しては、
やってみていただいてどうなるか、という形になります。
当該機がありませんのでこちらもできる・できないという点については断言できないのですが、
もしできましたら共有いただけたら幸いです。
みむら様
お世話になります。
同製品でWin10化行っています。
こちらの記事およびコメントを参考することで無事にAMD Radeon HD 6650M認識させることができました。
しかし、DXDIAGコマンドで確認するとPCがIntel HD Graphics3000を使用したままですね。
AMDのGPUに切り替えできる方法ございますか?
VAIOサポートセンターに問い合わせしてもWin7に戻るしかないと回答もらいましたので
頼りになるのはここしかありません。
お手数をおかけしますが
よろしくお願いいたします。
当該機器を現在所持しておりませんのでなんとも言いがたいのですが、
記事冒頭に記述してあります下記リンクのドライバを Windows 10 で導入いただくことは可能でしょうか。
https://www.sony.jp/support/vaio/download/EP0000600763.html
Windows のドライバモデル(ドライバの設計)と致しましても、 Windows 8 用のものの方が Windows 10 に合致すると考えております。
みむら様
突然のコメント失礼します。
SVZ1311AJにてWin10化にトライしており
上記コメントの様にP0000600763を使用して
やってみたものの、インストーラーを実行し
展開されたフォルダ(infファイル)のありかが
分からず四苦八苦しております。
ハードウェアIDは調べたので、あとはinfの改造だけなのですが•••
お力貸して頂けないでしょうか。
> はまさん 様
コメントありがとうございます。
VPCZ21AJ / SVZ1311AJ を持っていませんので、下記ははまさん様の責任にてお願い出来ればと思います。
—
EP0000600763.exe の内容を確認したところ、若干ファイル名が変わっているようです。
ダブルクリックして実行すると、ファイルが下記のパス以下に展開されます。
c:\ProgramData\Sony Corporation\Sony Packaging Manager\PackagingTemp\
編集するのは、
展開されたパッケージ内の Drivers\Display\W86A_INF 以下にある “C8152956.inf” になります。
2022/10/10 現在のパッケージですと、 121行目付近に下記のような記述があります:
[ATI.Mfg.NTamd64.6.2]
“%AMD6740.1%” = ati2mtag_Vancouver_PXAI, PCI\VEN_1002&DEV_6740&SUBSYS_9085104D
“%AMD6740.2%” = ati2mtag_Vancouver_PXAI, PCI\VEN_1002&DEV_6740&SUBSYS_9084104D
“%AMD6740.3%” = ati2mtag_Vancouver_PXAI, PCI\VEN_1002&DEV_6740&SUBSYS_90A5104D
ここを上記の記事本文の「3」にあるように書き換えて、インストールを行うという形になると思います。
Device ID が異なる等は実機がありませんので、申し訳ないのですが調べて試行錯誤頂けますでしょうか。
(もし上記以外の修正が必要で、その修正を行った事で動作するようになった場合はコメント頂けたらありがたいです!)
宜しくお願いします。