#ssmjp 2018/05 に参加してきた。


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気がついたら一番前の演題の前に「blog枠」という席が用意されていて
そこに座っていました。

 

どうも、みむらです。

 

前回参加した際に、  
知り合いに「実は5月は喋るんですよ!」と前回参加時に教えてもらいまして
その時から、これは行かねばならぬ、と使命感的なものを感じておりました。

 

うそです。前回が楽しかったから参加してます。
もちろん、知り合いの発表もわくてかですよ。

 

冗談はさておいて、#ssmjp です。 

 


 

#ssmjp の勉強会について。

 

アウトプットしないのは知的な便秘

 

「インフラ/運用」がテーマの勉強会。
でも「面白ければ別に IT じゃなくても何でもいいんじゃない?」というポリシー。

@tigerszk 先生のクソコラが見られるのは ssmjp だけ!

 

大人数の前で喋ることの練習の場として利用するのも OK.
気軽な気持ちで参加をすればよい、とのこと。

喋りたい方はサイトを確認してくださいとのことですので、
チャレンジしてみてはいかがでしょうか。
http://ssm.pkan.org/

 


 

“KYT” の話

Speaker : @actanx93 さん

 

KYT とは?

危険予知訓練 (Kiken Yochi Training) のこと。
労働安全衛生法の中でも実施する事が述べられている。

ある事象に対して「危険の例」と「対策の例」を考えていく。
ex.) http://jafmate.jp/jmp/prediction_of_risks/

 

実際の IT のケースに適用してみる

たとえば「バックアップ」をするために下記のオペレーションを実施することを考える。
どのような危険があるか?

cd ~ftp
mkdir etc
cd etc
cp /etc/group /etc/passwd .

考えられること:

どこで読み書きしてる?
cp コマンドの末尾の “.” を忘れると、 /etc/group で /etc/passwd で上書きする危険性がある
  ..などなど…

では、どうすべきか?
→ 「作業用のディレクトリにまるっとコピーしてから」「全部フルパスで」 etc…

他にも色々と考えられる。
→ “tar cvzf backup.tar.gz *.html” と打とうとして “tar cvzf *.html” と打ってファイルを破壊する
→ “kill –9” と打とうとして “kill 9” と打って PID:9 のプロセスを殺してしまう..

 

危険予知トレーニングの実施の意義

はじめて実施する作業に対して適用し「危険工程」を見つける(嗅覚を磨く)ことで
オペミスやトラブルを少しでも未然に防げるようにする。

「暗黙知」をトレーニングを通して「形式知」に変換し、「共有知」に持って行くことができる。
→ 同時に “手順書” “ドキュメント化” の課程における手助けになる。

「ビギナー」や「若手」に KYT を適用するのも凄く有用。

 


 

続・広く知って欲しい DNS のこと
~DNSの運用をちょっとずつよくしていく話~

Speaker : 中島さん  (DNSOPS.JP)

 

前回までのあらすじ

前回はこちら : https://www.slideshare.net/nakatomoorg/ssmjpdnssecurity

 

今回の内容

DNS やドメインにまつわるちょっと耳寄りの話を通じて、
DNS の運用品質がちょっと良くなる、トラブルを未然に防止できる。

 

DNS とは?

ネットワーク上で名前解決を行うためのプロトコル
SSL 証明書や送信ドメイン認証など、認証の目的としても使われている。

ネームサーバ
ゾーン情報の公開。権威 DNS サーバのこと。  

フルリゾルバ
ネームサーバで公開されている情報をルートからたどって参照できるリゾルバ。
再起問い合わせとキャッシュの機能を持つ。  

スタブリゾルバ
再起問い合わせ機能を持たない。単に名前解決をしたいだけ。
よくあるクライアントOSのDNS設定はこのスタブリゾルバの設定。

レジストラント
登録者(使いたい人)  

レジストラ
登録取次事業者 (レジストラント <—[WEBUI など]—> レジストラント)  

レジストリ
登録管理機関 (レジストラ <—[EPPなど]—> レジストリ)

 

ドメインハイジャックなどの危険から守る技術

・・・ドメインの情報を書き換えられたら、ビジネスにもかなりの影響が出る。
そのため、各種保護する機構が存在する。

「レジストリロック」
→ WHOIS の登録情報変更を制限する。

「レジストラロック」
→ ドメインの移転や削除を制限する機能。

また、各社において多要素認証なども始まっている。

 

ドメインが利用不可になることも。

example)
serverHold (Expire) : ドメイン有効期限切れ。
clientHold : 登録情報不備。無効なメールアドレスをずっと設定し続けた場合など。

ほかにもネガティブキャッシュという存在があり、ちゃんと見ていないとサービスが止まる可能性がある。
「その名前が存在しないこと」をキャッシュするキャッシュ
 JP ccTLD なら 900.  gTLD なら 86400. が TTL として設定されている。

 

DNS は自前で運用する必要ありますか?

熊本地震の際に、ある自治体のウェブサイトが参照不可になった。
→ 権威 DNS サーバ2台が同一サブネット上にあり、2台とも到達出来なくなっていたことがある。
(ref : https://dnsops.jp/event/20160624/h28_kumamoto_earthquake.pdf)

 

DNSSEC, RPKI はできればしっかりと設定したほうがいい。

MyEtherWallet.com の事例は、これらで防げた。

なぜ? : 経路ハイジャックと不正な DNS 応答の合わせ技だったため。
→ どちらか一方だけでも「攻撃成功の難易度」が格段に高まる。

 

余談

「ヒト」「モノ」「カネ」のバランスは重要。
深圳が特に回っている例。

GDPR対応
→ “GDPR Legal Analysis” 参照.

Registration Data Access Protocol (RDAP)
→ Whois に変わるドメイン登録者データへアクセスするプロトコル。
→ GDPR の対応に際し、こちらへの移行が後押しされている。

 


 

DNS トンネリングの手法

Speaker : shutingrzさん

 

DNS トンネリング?

DNS通信に別の目的を持った情報を含めること
偽装通信の一つ。

暗号通信
「どのようなデータが流れているか」を分からないようにする。
データが流れていることに関しては把握されてもよい。

偽装通信
「意味あるデータを送信していることを知られないようにする」こと

 

マルウェアの通信にもよく使われる。

マルウェアは Malicious Ware の通信。
悪意あるソフトの通信、ということで狭義のウイルスということになる。

普通は HTTP が使われる。ほとんどのPCで喋れて、なんだかんだ外に出られるから。
一方、DNS もまた、ほとんどの PC で喋れて、なんだかんだクライアントの通信が外に出られる。
HTTP と同じような属性を持っている一方で
 HTTP 程ちゃんと見ていないことが多いために悪用されてしまう。

 

もちろん、正規の目的として VPN の手法としても使われる。

ソフトイーサ社の VPN で利用されているのが有名。

 

実際にどうやって通信するのか検討してみる。

1. まずは Basic に “TXT” レコード, “QNAME” を用いて通信してみる。
→ 行きは “QNAME” (雑に書けば 「ドメイン名」)
→ 帰りは “TXT” に直接や “A” に符号化した上で入れてみる。

2. EDNS0 や RRSIG といった、DNS クエリのあまり知られてなさそうなとこに押し込んでみる。
→ 「フルリゾルバ」を経由する場合は使えない。でも直接通信できるなら強力。
→ EDNS0 なら仕様に “PADDING” などもあるので隠せる。

 

ではこれを鑑みて、どう対策する?

直接通信させないようにフィルタを掛けるのが第一歩。
なぜ?:フルリゾルバを経由させると下記の利点があるから:

・同じ “qname” と “RR” は TTL秒キャッシュされるのでリアルタイム通信に適さなくなる。
  (DNS の仕様からすると普通ではありますが・・。)

・再起問い合わせに不要なデータは削除される。

上記の理由から “QNAME” をガシガシ変えて頑張るパターンが鉄板となってくる。

また 「人間は何らかの既知の用語を使って名前を付けることが多い」 ことから
辞書との単語距離を取ることで、機械的に生成されたドメイン名を発見できる可能性がある。
(ex. http://blog.trendmicro.co.jp/archives/3799 )

 


 

宣言型デプロイツールの「正しい」考え方

Speaker : tcsh さん

 

やりたいこと「運用自動化」

 

よくある風景

管理職「現場に任せた」
実装者「ノリノリ」「おれすげー」
メンバー「なんとなくすごそう」

そして、実装者が居なくなってしまい、メンバーが気合いでリバースして調べたり・・。

 

宣言型デプロイツールでよくある光景

「宣言型デプロイツール、いいね!」 → 実装者の10割。
「他人から引き続いたけど、宣言型デプロイツールいいね!」という人を見たことがない。

そして、Chef で書いていたものを引継担当者が Ansible で書き直したり・・。

 

こういう人は2つのことを目指すことに陥りがち

「再現性」
→ 「手を動かしたら負け。再現性!再現性!! 全部自動化してやるぜ!!」

「汎用性」
→ 「みんなこのツール使おうぜ!!」

・・・・メンテできない標準ツール、工数掛けた割に汎用性もイマイチ
新規案件で使うのにも手間が掛かる・・・そんなものに2~3年後になっていることが多い。

 

さてどうするか。

もちろんまずは引き継げるように
何をやっているか、どういうモノなのかはちゃんとドキュメント化する

その上で「再現性」「汎用性」のどちらを取る?
「汎用性」は多くの場合「幻」となる。

・範疇が不明な「汎用性」は未定義と同義
・「汎用性の定義」は上手くいかない。
・「汎用性の確保」は上手くいかない。

→ 「再現性は意外と確保できる」 (何かを捨てることで実現できる再現性)

・汎用性を捨てると再現性が高くなる
・多機能を諦めると再現性が高くなる
・変更や追加をやめると再現性が高くなる

 

宣言型デプロイツールのメリット

・再現性を追求して設計すること。
→ シンプルに、小さく。

→ デザインできない場合 UNIX コマンドの設計思想を考えるとイメージ化出来るかも。

 


 

巻末に

今回もとても面白かったです。
次回も同じ会場とのこと。 さて、申し込みますかねぇ・・!


 

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